あるがん患者からのメッセージを綴った絵本の制作

制作事例

一冊の本が完成するまで

「毎日を楽しく生きるんだ」 〜生きることは最高に楽しいよ〜

営業のオオタです。1年以上の月日をかけて、一冊の大切な本が完成しました。最初にご依頼をいただいたとき、正直なところ、この内容の絵本がどのような形になるのか、不安がなかったわけではありません。

 
 

ご依頼の内容は、病気でお亡くなりになったお子さんが生前に綴ったブログを絵本として形にしたいというものでした。ただ記録を残すだけでなく、

――読んだ人にしっかりとメッセージを届けたい――

その強い思いが伝わってきました。

今までにも多くの絵本制作に携わってきましたが、今回のようなご依頼は初めてでした。どのような表現で伝えるべきか。どうすれば、多くの人に読んでもらえる形になるか。

当初は戸惑いもありましたが、制作の過程でお客様から「知り合いにイラストを描ける方がいる」と伺い、その方に絵をお願いすることに。イラストを取り入れることで、絵本のようなやわらかい雰囲気を持ちつつも、伝えたい思いがしっかり届く一冊になりました。

制作を担当した当社のデザイナーも、何度も試行錯誤を重ね、やっと形になったこの本。重くなりすぎず、でも軽くもなりすぎない。ちょうどいい「届け方」を探しながらの制作でした。

「今を大切に生きる」ことを教えてくれた言葉

本の最後のページに綴られていた、お子さんの言葉。

「人生は一度きり。
今を、毎日を大切に生きてほしい。
伝えたいこと、してあげたいことは思った時に行動してほしい。」

この言葉を読んだとき、胸がぎゅっと締めつけられました。「自分は本当に今を全力で生きているだろうか?」そう自問せずにはいられませんでした。

この制作を通して、多くのことを考えさせられました。仕事という枠を超えた、大切な「気づき」をもらえた時間だったと思います。

完成した冊子は、現在、豊川市の中央図書館および各分館(音羽、御津、一宮、小坂井)、児童館、保健センターにご寄贈されています。

また、下記のサイトからもご購入いただけます。ぜひ、多くの方に手に取って読んでいただきたいと思っています。

ともいきストア
https://tomoiki.fan

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